【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝】イングランド1-2フランス(日本時間12月11日/アルバイト スタジアム)

 緊迫した場面でカメラに抜かれるのだからやはりスーパースターだ。イングランドが試合終了間際にFKを獲得すると、サポーターたちは画面に映った「イングランドの貴公子」に蹴ってほしいと思ったことだろう。

【映像】ベッカムがうずうず…後半ラストチャンスのFKに懸命の祈り

 キャプテンを務めるハリー・ケインのPK失敗が響き、フランスに1-2とリード許していたイングランドは、後半アディショナルタイム9分にペナルティエリアのすぐ外でFKを獲得した。

 アディショナルタイムの表示は8分であり、まさにラストチャンスを迎えた場面でカメラに映ったのは、FKの名手としても知られたデイビッド・ベッカム氏! スーツ姿でビシッとキマっていたが、やはり表情に余裕はなく、両手を口元にやり祈るような仕草を見せた。

 ベッカム氏と言えば、やはり2001年に行われたW杯予選のギリシャ戦で決めた有名な直接FKだろう。フランスW杯で退場し、「愚かな若者」とまで批判されたベッカム氏はこの試合の後半アディショナルタイムに劇的なFKを決め、チームを日韓W杯に導いて英雄になったというサクセスストーリーがある。そうしたこともあってか、コメント欄には「ベッカムなら入る」「ベッカムが蹴れ」「ベッカム蹴りたそう」といったコメントが目立った。

 結局この場面でキッカーを務めたのは、グループステージのウェールズ戦で見事なFKを決めたマーカス・ラッシュフォードだった。しかし勢いあるシュートはわずかに落ちず、惜しくもゴールネットの上部を揺らすにとどまった。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)