カタールで行われたFIFAワールドカップはアルゼンチン代表の優勝で幕を閉じた。
ここでは、『SoccerBible』による「今W杯で使われなかったユニフォームBEST10」を見てみよう。
メキシコ(アウェイ)
まずは、最高の一着から紹介しよう。
adidasはメキシコのアウェイユニフォームにミシュテカ(メソアメリカの先住民)アートを施し、国民の闘志を呼び覚ました。
目を引く全体的なデザイン、襟の内側にあしらわれたケツァルコアトルの蛇体、お見事だ。
日本(アウェイ)
美しくレトロな日本代表のアウェイユニフォームは、シンプルな白を基調に、黒のアクセントがデザイン全体を引き締めている。
シンプルながら、袖にはホームユニフォームと同じ折り紙のようなグラフィックが施され、繊細な色彩の輝きを放っている。
ドイツ(アウェイ)
グループステージ敗退のせいで、日の目を見なかったドイツのアウェイユニフォームは、深みのある赤と黒で、ボディにはグリッチグラフィックがあしらわれている。
adidasのブランドマークと代表エンブレムはブロンズでデザインされており、アウェイだけでなく、ホームユニフォームも今大会のベストユニフォームだった。ドイツ史上でも最高のユニフォームといえた。
だが、残念ながら、今回のユニフォームは、失望に終わった大会とともに永遠に刻まれることになってしまった。
ベルギー(アウェイ)
これもおそらくはグループステージ敗退のせいでお披露目されなかったものであり、このベルギーのアウェイユニフォームには、愛のメッセージが込められている。
ベルギーサッカー協会と世界的に有名なエレクトロニック・ダンス・ミュージックイベント「Tomorrowland」とのユニークなコラボレーションの第2弾として発表され、明るく大胆な色使いが特徴的。
同様のデザインだったプレマッチトップ(上記写真)もそうだったが、政治的な理由で使用されなかった可能性もある(FIFAが襟の内側にある「LOVE」という文字を消すように命じた)。
ウェールズ(アウェイ)
重要なのは、襟と脇腹のデザインだろう。
ウェールズは1958年以来2度目のW杯出場だったが、この強烈なデザインのアウェイユニフォームが使われなかったのは本当に残念だ。
イングランド(アウェイ)
1990年大会当時の雰囲気に溢れるオマージュに満ちたデザインであるこのアウェイユニフォームは、本大会前のドイツ戦では着用された。それでもカタールで一度も見ることが出来なかったのは残念だ。
フランス(アウェイ)
このフランスのアウェイユニフォームは過小評価されている。遠くからではディティールが失われてしまうが、近くで見ると美しい。
フランスの「トワル・ド・ジュイ」にインスパイアされた全体的なグラフィックは、雄鶏、ボタニカル、凱旋門、クレールフォンテーヌなどフランスとレ・ブルーの象徴的なイメージで構成されている。
韓国(アウェイ)
ソン・フンミンも着たトッテナムの2011-22シーズンのアウェイユニフォームを連想させるデザインだ。
この韓国のアウェイユニフォームは、国のプライドと天(青)と地(赤)のバランスを表す韓国国旗の三太極を強調している。ワイルドだ。
チュニジア(サード)
サードユニフォームの使われ方は常に野心的なものだろうが、これだけ素晴らしいなら是非とも取り入れたい。
カルタゴ時代にルーツがあるオリーブ栽培の文化を表現したデザインで、美しい紺と金であしらわれている。Kappaのクールさの一例といえる。
デンマーク(サード)
Hummelとデンマークは、カタール大会に向けたユニフォームで声明を出すことを選択。代表エンブレムも含め、3つのユニフォームを全てモノクロにした。
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カタールの人権問題を問うためのもので、このユニフォームが使用されていれば、そのメッセージは間違いなく強化されていたはずだ。