オランダとのPK戦勝利後、ただ1人だけGKを称えた姿に脚光

 カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝で、アルゼンチン代表はオランダ代表をペナルティーキック(PK)戦の末に下し、ベスト4へ駒を進めた。PK戦勝利の直後、エースFWリオネル・メッシが取ったある行動が脚光を浴び「人間性も一流」「この行動は素晴らしい」と賛辞が上がっている。

 オランダと2-2のまま延長戦にもつれ込む激闘の末、PK戦を4-3で制したアルゼンチン。この試合でメッシは前半35分、DFナウエル・モリーナの先制ゴールを導くスルーパスでアシストを決めると、後半28分にはMFマルコス・アクーニャが奪ったPKで1ゴールをマークする活躍を見せた。

 そんなメッシがPK戦で勝利した直後に見せたある振る舞いが話題を呼んでいる。5人目のキッカーとして登場したFWラウタロ・マルティネスがキックを成功させ、4強進出を決めたアルゼンチン。歓喜の瞬間、ほとんどの選手がラウタロのもとへ走って行ったなか、メッシ1人だけがGKエミリアーノ・マルティネスへ駆け寄ったのだ。

 PK戦では2本のキックを止め、ヒーローとなったマルティネス。その事実をメッシだけは忘れていなかったと言わんばかりに、1人でピッチに寝ころぶ守護神に声を掛けその働きぶりを称えると、両者は立ち上がり歓喜の抱擁を交わした。このシーンがSNS上で反響。「人間性も一流」「泣ける」「感動」「この行動は素晴らしい」「視野が広すぎる」といった賛辞が上がり、真の主役に温かく寄り添った行動に喝采を浴びていた。(FOOTBALL ZONE編集部)