アルゼンチン代表がPK戦の末にフランス代表を下し、リオネル・メッシが悲願の優勝を果たして幕を閉じたカタールワールドカップ。しかし、その裏で、喜びすぎたことによる心臓発作によりエジプト人のアルゼンチンファンが命を落としたと、インドメディア『フットボールエクスプレス』が報じている。

 大会前に最後のワールドカップになると明言したメッシは、並々ならぬ思いでカタールワールドカップに挑んだ。初戦のサウジアラビア戦で1-2の逆転負けを喫したが、続くメキシコ戦とポーランド戦で勝利をおさめて決勝トーナメントに進出。その後はオーストラリア代表、オランダ代表、クロアチア代表を下して決勝戦まで進む。そして、フランス戦は3-3の点取り合いの後、PK戦を制してアルゼンチン代表がワールドカップ優勝を果たした。

 同メディアによると、26歳で弁護士のムスタファ・アブデルアル・アブデルワハブ氏はエジプトの首都・カイロのカフェで友人と共に試合を観戦していたという。アルゼンチン代表の優勝を見届けて、メッシのファンでもある同氏は歓喜したようだ。

 自身のフェイスブックに「今日は人生最高の日だ。思い出に残る日であり、最も美しい日であり続ける」と投稿した後、心臓発作による胸の不快感に襲われ、病院に搬送されたが亡くなったとのこと。謂わゆるハッピーハート症候群というもので、ポジティブな感情による興奮が心臓に負担をかけ、心臓発作を引き起こしたと伝えられている。過去のワールドカップでも、試合を観戦したファンが心臓発作で亡くなる事例があった。

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