アイントラハト・フランクフルト所属の日本代表MF鎌田大地(26)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)開幕前に今冬残留を明言。しかしローマやボルシア・ドルトムント、トッテナム・ホットスパーなど複数クラブからの関心や、今季終了後のフリー移籍の可能性が取りざたされている。そんな鎌田大地の新天地候補にはエバートンの名前も依然として残っているほか、アーセナル所属DF冨安健洋(24)のチームメイトと比較されている。

 米誌『フォーブス』は11日、エバートンを「鎌田大地のフリー獲得に興味を示しているクラブのひとつ」と紹介。同選手のブンデスリーガにおける活躍ぶりについて「今シーズン、フランクフルトで鎌田大地より高い評価を得ているのはランダルコロ・ムアニのみである。『WhoScored』は彼のドイツトップリーグでのパフォーマンスに平均7.15という素晴らしい評価を下している」

 「これはエバートンでのトッププレーヤーに匹敵するものであり、彼のクオリティの高さを物語っている」と称えている。

 その上で同選手をアーセナル所属のノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴール(23)と比較。「両選手ともに、90分あたりのゴールとアシストの期待値やファイナルサードでのパス本数、ボール奪取回数などで非常に似通った成績を残している」

 「鎌田大地、ウーデゴールともにゴールに向かって攻撃面で貢献することを好みながらも、勤勉でプレスバックにも頼れる選手であることを証明している」と綴っている。

 なお鎌田大地の今年8月末にベンフィカ移籍に迫っていたが、フランクフルトのオリバー・グラスナー監督からの説得をうけて残留。10月には英メディア『スカイスポーツ』が「フランクフルトが2025年6月までの2年契約延長を打診。チーム内最高額となる年俸を提示した」と報じると、マルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)も契約延長オファー提示が事実だと認めていた。

 また選手本人はフランクフルトと契約延長に向かう中、先月12日のマインツ戦後に「今季はフランクフルトに残りますよ。この冬に他のクラブと交渉する可能性があるとしても、すぐに去ろうとは思っていません。(オリバー・)グラスナー監督と今シーズンはフランクフルトで終えたいと話していますしね」とコメント。今季いっぱいフランクフルトでプレーする方針を明らかにしているが、カタールW杯開催期間中に複数クラブによる獲得調査の可能性が報じられている。