大会2連覇を目指すフランス
11日、FIFAワールドカップ・カタール大会を戦うフランスは、準々決勝のイングランド戦で1-2の勝利をあげ、ベスト4進出を決めた。この試合で2アシストを記録したFWアントワーヌ・グリーズマンのことを、“今大会最高のミッドフィルダー”と評する声も出てきている。
FWカリム・ベンゼマやMFエンゴロ・カンテ、MFポール・ポグバといった重要な選手たちを欠きながらも、グループステージを2勝1敗で突破し、決勝トーナメント1回戦ではポーランドを3-1で下したフランス。なかでもFWキリアン・ムバッペが特大の輝きを放っており、ここまで5ゴール2アシストという成績を残している。
直近のイングランド戦では、ムバッペはそれほど仕事をさせてもらえなかったが、代わりにMFオーレリアン・チュアメニの見事なミドルシュートと、FWオリヴィエ・ジルーのヘディング弾が決まり、1-2で勝利。前者のゴールはグリーズマンの横パスから、後者のゴールはグリーズマンのクロスから生まれたものだった。
今大会のグリーズマンは[4-2-3-1]のトップ下を主に務めているが、場合によっては少し低めの位置を取り、[4-3-3]のインサイドハーフのような振る舞いも見せている。ムバッペやジルー、FWウスマン・デンベレといった3トップと絡みながらゴールに迫りつつ、チュアメニやMFアドリアン・ラビオといった中盤の選手とも連動。攻守において存在感は大きい。
そんなグリーズマンのことを、スペイン『SPORT』は「今大会最高のミッドフィルダーとして頭角を現している」と称賛。「まだ1ゴールも決めていないが、単なるストライカーではないことを証明しているため、その必要もない」と見解を述べている。
最大の得点源がムバッペであることに疑いの余地はないが、ムバッペが抑えられたら他の選手がゴールを奪うことのできる今のフランス。その中心として機能しているグリーズマンは、ムバッペ以上に欠かせない存在なのかもしれない。