楽しみな若手が攻守両面で揃っている

欧州予選敗退に終わり、FIFAワールドカップ・ロシア大会出場を逃してから4年。オランダ代表は今回のカタール大会でベスト8まで食い込んでみせた。

PK戦でアルゼンチンに敗れたのは残念だったが、そこまで悲観的になる必要はないだろう。今のオランダは若手も多く、4年後が楽しみなチームだ。

DFフィルジル・ファン・ダイク(31)の4年後はどうなるか分からないが、センターバックならマタイス・デ・リフト(23)、ユリエン・ティンバー(21)、今大会は招集外だったニューカッスル所属のスフェン・ボットマン(22)もいる。ここの層は十分だ。

サイドバックではレヴァークーゼンのジェレミー・フリンポン(22)、左では同じくレヴァークーゼンのミッチェル・バッカー(22)がいる。右サイドでは26歳のデンゼル・ダンフリースも4年後の主力と計算できるだろう。

中盤はフレンキー・デ・ヨング(25)を軸に、アヤックスで伸びるケネス・テイラー(20)、バイエルン所属のライアン・グラフェンベルフ(20)もいる。

攻撃的な選手では、今大会でも1試合だけ出番を得たPSV所属のシャビ・シモンズ(19)、クラブ・ブルージュからのステップアップが期待されるノア・ラング(23)がいる。シモンズはPSVで急成長しているだけに、4年後は代表の主力となってほしい。

センターフォワードの位置ではアヤックスのFWブライアン・ブロビー(20)、193cmのサイズを誇るボローニャFWジョシュア・ザークツィー(21)らの成長に期待がかかる。28歳のメンフィス・デパイも4年後を狙えるはずだが、今のオランダはセンターフォワードの層がやや薄い。ブロビーやザークツィーら若手の底上げは重要だ。

あとはGKに絶対的守護神が出てくれば、4年後のオレンジ軍団はかなり楽しみな構成になる。まずはEURO2024で優勝を狙いたいところで、その希望は今回のカタール大会でも確認できたはずだ。