2大会ぶりにワールドカップの舞台に戻ってきたアメリカ代表。グループステージを突破したが、決勝トーナメント1回戦でオランダに敗れて敗退している。
今大会で話題になったのが、20歳の逸材ジョヴァンニ・レイナの起用法。起用されたのは4試合中2試合だけで、与えられたプレータイムは52分のみ。
そうしたなか、『The Athletic』は、レイナは練習でのやる気が著しく欠如しており、チーム内に不満が鬱積したため、彼は全員の前で謝罪していたと報じた。また、グレッグ・バーハルター監督も、名前は伏せつつ、態度に問題のある選手がいたと認めている。
レイナはこの報道を受けて、このようなメッセージを発した。
「W杯での件については、コメントしたくなかった。
チームのなかで起きたことはプライベートに留めるべきだと思う。
とはいえ、自分のプロ意識や人格に関する声明があったので、簡単にコメントする必要があると感じている。
W杯直前に監督から、大会での役割は非常に限定されたものになると伝えられた。自分はそれに打ちのめされた。
僕はプライドと情熱を持ってプレーする人間だ。サッカーは人生であり、自分の能力も信じている。
W杯で躍動するために才能あるグループのプレーに貢献できることを切望していた。
僕はとても感情的な人間なので、限定的な役割になると伝えられてから数日は、その感情が練習や振る舞いに影響してしまったことは十分に自覚している。
チームメイトと監督にそのことを謝ると、許されたと伝えられた。それからは、悔しさを振り払って、ピッチ内外で全力を尽くした。
(フィクション的な内容のものも含めて)この件についての報道が絶えないことに失望しているし、代表スタッフの誰かがかかわっていることには非常に驚いている。
バーハルター監督はずっと言っていた。チームの結束と進展に集中できるように、チームで起きた問題は内部に留めると。
僕はチームを愛しているし、国を代表できることを愛している。いまは選手として、人として、成長することだけに集中している。
今後はアメリカサッカーにかかわる人間全員が代表チームのためになることだけに注力し、2026年のW杯で大成功を収められることを願っている」
練習でふて腐れた態度をとってしまったことを認めつつ、チーム内部のことを漏らすべきではないとも指摘していた。
アメリカは2026年のW杯をカナダ・メキシコとともに共催する。