EURO2024まで指揮を執ると見られていたが…

 イングランド代表を率いてカタール・ワールドカップ(W杯)を戦ったギャレス・サウスゲート監督が退任を検討していると、英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

 サウスゲート監督は2016年9月、サム・アラダイス前監督の解任を受け、暫定指揮官としてイングランド代表を率いることに。その後、同年12月に正式に代表監督に就任し、18年ロシアW杯で4位、昨年の欧州選手権(EURO)では準優勝と結果を残してきた。その手腕が評価され、先日には契約を2024年12月まで延長。EURO2024も指揮を執ると見られていた。

 しかし、カタールW杯でベスト8に終わったことで、サウスゲート監督は退任も検討しているという。決断には時間が必要だとし、少しの間を置いてから結論を出すことになるようだ。同監督はかねてから、いずれはクラブチームでの指揮に戻りたいと考えていることを隠していない。

 とはいえ、イングランドサッカー協会(FA)も、代表選手たちも当初の予定通りEURO2024まではサウスゲート監督が代表を率いることを望んでいるという。タイトルにこそ手は届いていないが、近年のメジャー大会で残した実績は信頼を得るには十分なものだと言えるだろう。

「スカイ・スポーツ」のコメンテーターであるマーティン・タイラー氏も、「彼は非常によくやってくれた。イングランドがW杯で敗退するのは何度も見てきたが、これほど幸福感に満ちた敗退は滅多にない。もちろん、すべてギャレス・サウスゲートのおかげだ」と52歳の指揮官を絶賛している。

 2度目のW杯を終えたサウスゲート監督。続投を希望する声は大きいようだが、果たしてどのような決断を下すだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)