ブラジルを撃破し、2大会連続のベスト4進出を達成したクロアチア
FIFAワールドカップ・カタール大会を戦うクロアチアは、14日に準決勝アルゼンチン戦を迎える。2試合連続でPK戦を制してきたこともあり、キャプテンMFルカ・モドリッチは自身の所属するレアル・マドリードの精神が代表に反映されていると考えているようだ。
クループステージを1勝2分の2位で突破してきたクロアチアは、決勝トーナメントに入ってから一度も90分で決着をつけることができず。ベスト16の日本戦、準々決勝のブラジル戦はともに120分を戦っており、PK戦までもつれこんだ。
次のクロアチアの相手はブラジルに並ぶ南米の雄アルゼンチンだが、彼らも準々決勝のオランダ戦では120分の死闘を繰り広げている。しかし、ベスト16のオーストラリア戦は90分で決着をつけており、延長戦を1試合戦ってきたのか、2試合戦ってきたのかは、体力的にも精神的にも大きな差となるだろう。
しかし、クロアチアの中心的存在であるモドリッチは、アルゼンチン戦でも長期戦をものにする自信がある模様。英『The Sun』によれば、アルゼンチン戦に向けてこのようなコメントを残している。
「僕たちはレアル・マドリードと同じDNAを持っていると言えるかもしれない。常に最後までやり続けるし、決してあきらめないからね」
「僕はまたビッグチームと準決勝で戦いたいんだ。それが僕が望んでいることで、選手と戦いたいというだけではない」
「もちろん、レオ(リオネル・メッシ)はとても偉大な選手だし、彼らのベストプレイヤーだ。彼を止めるのは難しいだろう。だけど僕たちは準備万端だし、全力を尽くすつもりだ。決勝戦に進出するために、十分に力を発揮できることを願っている」
昨季チャンピオンズリーグ制覇を果たしたレアルは、決勝トーナメント1回戦のパリ・サンジェルマン戦で劇的な逆転勝利を果たし、続く準々決勝チェルシー戦では延長戦をものにして勝ち上がった。そして、準決勝のマンチェスター・シティ戦では試合終了間際に土壇場で追いつき、延長戦に入ってから逆転に成功。神がかり的な勝負強さを見せて決勝へと勝ち進んでみせた。
決勝トーナメントで驚異的な粘り強さ、勝負強さを見せるという点において、レアルとクロアチアは確かに似ている。クロアチアは準優勝を果たした前回の2018年ロシア大会でも3試合連続で延長戦を戦い、決勝まで駒を進めていた。
アルゼンチン戦でも同様の粘り強さを発揮することができれば、2大会連続の決勝進出を果たすことも十分可能だろう。早い時間帯に複数失点を喫し、追いつくビジョンが見えなくなるという展開だけは避けたいはずだ。