【戦評】4-4-2でスタートしたアルゼンチン、2トップが3得点に絡む活躍を披露
カタール・ワールドカップ(W杯)は大会21日目を迎え、準決勝が1試合行われた。アルゼンチン代表がエースで主将のFWリオネル・メッシによる1ゴール1アシストでクロアチア代表を撃破し、1986年メキシコW杯以来の優勝に王手をかけた。
■アルゼンチン 3-0 クロアチア
準決勝
キックオフ:現地時間12月13日22時(日本時間14日4時)
1-0 前半34分 リオネル・メッシ(アルゼンチン)
2-0 前半39分 フリアン・アルバレス(アルゼンチン)
3-0 後半24分 フリアン・アルバレス(アルゼンチン)
序盤はクロアチアが中盤の構成力を生かしてボールを握って攻撃を仕掛けようとしたが、アルゼンチンはカウンターを一閃。MFエンソ・フェルナンデスが背後にスルーパスを通し、抜け出したFWフリアン・アルバレスが相手GKに倒されてPKを獲得。これをFWリオネル・メッシが蹴り込んで前半34分の先制点になった。そして5分後には相手コーナーキックからのカウンターで、アルバレスが自陣から一気に突破。周囲のフォローもおとりにしながらペナルティーエリア内まで切り込んでゴールし、前半で2点のリードを奪った。
後半に入るとクロアチアが選手交代で中央突破も狙うようになったが、5バックに変更したアルゼンチンは後半24分、メッシが右サイドから突破してアルバレスに丁寧なラストパスでアシストして3点目を奪い、これで試合を決定付けた。リオネル・スカローニ監督は4-4-2でスタートする決断を下すと、その2トップが3得点に絡む活躍。システム変更もピタリとはまり、今大会で最年少の44歳ながら冴えわたる采配を見せつけた。(FOOTBALL ZONE編集部)