1986年メキシコ大会以来のワールドカップ制覇まであと1勝となったアルゼンチン

FIFAワールドカップ・カタール大会を戦うアルゼンチンは、準決勝で難敵クロアチアを下し、見事に決勝進出を決めた。この試合で1ゴール1アシストを記録したFWリオネル・メッシは、クロアチアに対しどのように戦えばいいかを事前に理解していたようだ。
 
クロアチア戦のアルゼンチンは、メッシのPKにより前半のうちに先制。そのすぐ後にFWフリアン・アルバレスの独走ゴールによって2点のリードを得た。後半にはメッシの驚異的なドリブルが炸裂し、再びJ・アルバレスがゴールをゲット。そのままアルゼンチンが3-0の勝利を飾った。
 
この試合のマン・オブ・ザ・マッチに輝いたメッシは、どのようにクロアチアDFを攻略すればいいかをわかった上でこの試合に臨んでいたようで、英『The Mirror』によれば、メッシは試合後にこのようなコメントを残している。
 
「このチームはとても賢い。試合中、全ての瞬間において何をすべきか理解している。クロアチアがボールを保持することは分かっていたが、それが僕らの強みになることも分かっていた」
 
「彼らはボールを失うと時々混乱したし、多くのスペースを空けていたんだ」
 
序盤は比較的クロアチアペースで進み、アルゼンチンが攻めあぐねる展開だったこの試合。アルゼンチンの先制弾に繋がったPKは、自陣からのロングパス1本で生まれており、その後の2点もカウンター気味に奪ったものだった。
 
2ゴール目、3ゴール目はいずれもスーパーなゴールだったが、アルゼンチンがクロアチアのボール保持から生まれたスペースを有効に活用したことは間違いない。そういった意味では、いずれのゴールもメッシの目論見通りだったと言えるだろう。