クラブではスタメンを外れることも多いが……

グループステージではベルギーを撃破し、決勝トーナメントに入ってからはスペイン、ポルトガルを破ってFIFAワールドカップ・カタール大会ベスト4まで駒を進めてきたモロッコ代表。

ここまでは堅い守備をベースとしたフットボールが効いており、14日に行われる準決勝・フランス戦でも再びサプライズが起きるかもしれない。

ベースに堅い守備があるのは間違いないが、見逃せないのは前線でボールを収める役割を果たす188cmの大型FWユセフ・エン・ネシリの存在だ。

エン・ネシリはここまでカタール大会で空中戦勝利数16回を記録しており、これはFW登録の選手ではポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキと並ぶ2位タイの数字だ。1位は韓国代表FWチョ・ギュソンで18回となっているが、中堅国がワールドカップで結果を残すうえで高さとパワーを併せ持つセンターフォワードは大きな武器になる。

スペイン『MARCA』も今大会でエン・ネシリの評価が大幅に上がったと称える。クラブではセビージャに所属しているが、クラブでは主力になりきれていない。今季リーグ戦での先発は2試合に留まり、得点はチャンピオンズリーグで挙げた2点だけだ。昨季怪我を負っていたこともあり、1番手の座から落ちてしまった。

しかし今大会では2ゴールを挙げるなど大活躍。クラブでのパフォーマンスから不安もあったが、モロッコ代表にとっては欠かせないセンターフォワードだ。

代表はクラブと違って集まれる機会が限られているため、細かい連携を構築しづらい。エン・ネシリのようにアバウトなボールを収めてくれるセンターフォワードは貴重で、モロッコの攻撃はエン・ネシリがいないと始まらない(データは『WhoScored』より)。