連戦連日熱い戦いが繰り広げられている「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。全64試合を無料生中継するABEMAでは、毎週日曜夜にワールドカップ情報をお届けする『FIFA ワールドカップ64』を放送。

グループリーグではドイツ代表、スペイン代表という優勝候補2チームを下し、快進撃を続けた日本代表だったが、目標であったベスト8まで、あと一歩で及ばなかった。12月11日の放送では、帰国したサッカー日本代表キャプテンの吉田麻也に矢部浩之がインタビュー。吉田が円陣での声掛けの裏側について語った。

【映像】吉田麻也に矢部浩之が迫る クロアチア戦後の涙の真相

インタビュアーの矢部浩之は、ドイツ戦前の円陣で吉田が語った「ドイツは俺らに負けるなんて1ミリも思ってないぞ。歴史変えてきたやつは絶対勇気持って前進してきたやつだけだからな。今日俺たちが歴史を変えよう」という発言に触れた。

矢部が「考えたでしょ?」と、事前に発言を用意していたのではと問いかけると、吉田は「さすがにこれは考えますよ(笑)」と告白。

時間をかけて考えた上での発言だったそうで、吉田は「どうやったらグッと持ち上げていけるか」という思いのもと、ほかの選手たちのインタビューを読み、気になる言葉をピックアップしていったという。

そして「歴史を変える」というワードにたどりつき、歴史を変えた人物として坂本龍馬を例に挙げて「勇気を持ってなにかにチャレンジした人なんじゃないか」と考えたそう。

吉田は「やる前に『ドイツとスペインに勝つ』って言ってたら、みんな相手にしてくれなかったと思う。それは坂本龍馬でも誰でも、歴史的な偉人はみんなそう。そこに勇気を持ってチャレンジしたということが、価値があることなんじゃないかな」と発言の真意について語った。

また、クロアチア戦直前に吉田は「(前回大会の)ベルギーの試合から1617日。4年間半、この日のためにやってきたよ。全員で勝って終わろう」と、あえて年を日に換算してチームを鼓舞した。

この理由について吉田は「あえて日で1日1日頑張ってきたよな、やってきたよな、ということをアピールしたかった」と説明。日付についてはネットの力を借りて調べたそう。

この発言について吉田は「(安藤)律には刺さったんですけど、(柴埼)岳には『吉田さん、あれ……自分で数えたんですか?』って(笑)」と、冗談交じりに振り返った。

言葉の大切さについて吉田は「いろいろなエネルギー、力を宿せる。『4年半』より『1617日』のほうが、どれだけ長くやってきたのかというのは感じやすくなるんじゃないかな」と力説。

「だからドイツ戦のやつはほとんどの人に刺せたんじゃないかな」と振り返ると、矢部は「日本国民、サッカーファンに刺さってます」と称賛の言葉を送った。