FIFAカタール・ワールドカップ2022の準決勝でモロッコと対戦するフランス代表。
この試合に勝利すれば同国史上初となる2大会連続の決勝進出が決まるだけに、文字通り負けられない戦いとなる。
ここでは、そのフランスの歴代ユニフォームから、adidasとNikeによる美しいユニフォームをご紹介したい。
1984 アウェイ
フランス代表 1984 adidas アウェイ
選手:ミシェル・プラティニ
優勝した1984年の欧州選手権(EURO1984)で使用したアウェイユニフォーム。EURO1984はフランスが初の欧州チャンピオンの座に就いた大会だった。当時のユニフォームはどちらかといえばブルーのホームの方が有名だが、色違いのアウェイはカラーバランスが絶妙な一着。
1996 ホーム
フランス代表 1996 adidas ホーム
選手:ローラン・ブラン
胸元の編み上げスタイルが現在でも伝説的な人気を誇る1996モデルで、イングランドで開催されたEURO1996などで使用した。ストライプを走らせる大きめの襟も好評のデザインだ。胸とパンツの紐がトリコロールカラーでお揃いの点も見逃せない。
1998 ホーム
フランス代表 1998 adidas ホーム
選手:ディディエ・デシャン
1990年、94年と2大会続けてW杯出場を逃していたフランスだったが、3大会ぶりの出場となった自国開催の98年大会で初優勝を成し遂げる。そんな記念すべき98年のユニフォームは水平ストライプが印象的なデザインだが、これは初の欧州王者となったEURO1984でのユニデザインをモチーフとしたものだった。
2000 ホーム
フランス代表 2000 adidas ホーム
選手:ジネディーヌ・ジダン
2度目の欧州王者となったEURO2000でのユニフォーム。局所的に丸みを帯びた柔らかなデザインと国旗色のトリコロールがエレガントな一着だ。自国開催だった98年のW杯に続きこのビッグトーナメントも優勝。正しくフランス黄金時代を象徴するユニフォームと言える。
2010 アウェイ
フランス代表 2010 adidas アウェイ
選手:ティエリ・アンリ
現時点でのadidas製最後のアウェイユニフォーム。このピンストライプがお洒落なキットは2010年南アフリカW杯で使用した。1972年からadidasとともに歩んできたフランスだったが、2011年1月1日から新たにNikeとの契約が決定。そのため2010年大会が「フランス × adidas」最後のW杯となっている。
2011 ホーム
フランス代表 2011 Nike ホーム
選手:フランク・リベリ
2011年からNikeとのパートナーシップがスタートし、adidas時代の色を完全に消し去るスタイリッシュなデザインが登場。あまりの大きな変化に一部では戸惑う声もあったが、多くのサポーターやユニフォームファンが大絶賛したユニフォームだった。
2012 ホーム
フランス代表 2012 Nike ホーム
選手:サミル・ナスリ
2011モデルに続いてエレガントでスタイリッシュなデザインの2012モデル。ベスト8に終わったEURO2012などで使用した。濃淡ネイビーでストライプデザインを構成。各部に配したゴールドの差し色も鮮やかな一着で、2011モデルとともに高い人気を誇る。
2012 アウェイ
フランス代表 2012 Nike アウェイ
選手:ローラン・コシェルニ
EURO2012で使用したアウェイユニフォーム。adidas時代から継続して伝統のホワイトを基調としながらも、色数少ないデザインは完全にNikeのスタイル。開襟タイプの胸元に袖口のストライプが洒落たデザインで、街着に使いやすいと好評だった一着だ。
2014 ホーム
フランス代表 2014 Nike ホーム
選手:カリム・ベンゼマ
ベスト8に終わった2014年のブラジルW杯で使用したホームユニフォーム。2011年から続くスタイリッシュ路線の最終モデルとなった。キットカラーはネイビーとホワイトで構成され、大きめの襟が存在感を強調する。
フランス代表 2014 Nike アウェイ
選手:マテュー・ドゥビュシ
ホームと同じく2014ブラジルW杯で使われたアウェイユニフォームで、ホワイトとライトグレーの2色で構成。水平ストライプをビッシリと走らせるデザインは、2012モデルと似た雰囲気がある。
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フランスはこの2014モデルからエンブレムのデザインを変更。盾形を廃止し、それまで右向きだった雄鶏を左向きに。このデザインは現在も継続している。