アルゼンチン代表がクロアチア代表を3-0で下した現地時間12月13日のカタール・ワールドカップ準決勝。完勝の立役者となった1人が、リオネル・メッシだ。

 34分にはPKで先制点をゲット。今大会はPKストッパーとして名を馳せる相手GKのドミニク・リバコビッチを物ともせず強烈に蹴り込んだ。

 さらに圧巻だったのが、69分のシーンだ。敵陣右サイドでボールを受けると、華麗かつ力強いドリブルで持ち上がってヨシュコ・グバルディオルを完全に翻弄。最後はマイナスのパスでフリアン・アルバレスの得点をアシストした。
 
 その圧倒的なパフォーマンスには、敵将であるクロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督も脱帽。試合後の会見で記者から「メッシは史上最高の選手だと思いますか?」という質問をされると、こう答えた。

「メッシのクオリティーは今さら多くを語る必要はないだろう。過去15年間でおそらく彼はずっと世界最高の選手であり、今日もまた我々にとって非常に危険な存在となった。彼の爆発力とテクニックがアルゼンチンに違いを生んだ。みんなが期待していた真のメッシだった」

「過去15年」という表現を使ったものの、ダリッチ監督はメッシが世界最高のプレーヤーであることを素直に認めていた。

取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

【W杯PHOTO】売り出し中のグバルディオルを攻略!1G1Aの活躍を見せたリオネル・メッシを特集!