クロアチア戦後、ミックスゾーンでメッシに告げたメッセージが話題に
アルゼンチン代表はカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝へ進出し、36年ぶり3度目Vへ王手をかけた。そんななか、準決勝のクロアチア代表戦後、FWリオネル・メッシにかけた女性レポーターの感動的な言葉が話題に。その内容はSNS上で反響を呼ぶなど、世界的に注目されている。
クロアチア戦で1ゴール1アシストと躍動し、母国の決勝進出へ大きく貢献したメッシ。自身初のW杯制覇まであと一歩へ迫った。カタール大会で通算5度目のW杯出場を果たし、35歳で迎えた今大会はいわば集大成。自身も「最後のW杯」と公言しているなか、これまで手にできなかったビッグタイトルを獲得できるかに注目が集まる。
一方で、クロアチア戦後にはあるインタビューシーンが話題を呼んだ。試合後のミックスゾーン(取材エリア)で、アルゼンチン公共放送「TV Publica」の同国出身女性レポーター・ソフィア・マルティネスさんがメッシにマイクを向けたなか、「最後に、これは質問ではないのですが……」と切り出すと、約40秒にわたる感動的なメッセージをメッシに告げた。
「もちろん、私たち、アルゼンチン国民はワールドカップで勝ちたいと思っています。でも、結果がどうであれ、誰もあなたから奪えないものがあるのです。それは、あなたがすべてのアルゼンチン人の心に響いたということです。あなたのシャツを着ていない子はいない。それが偽物であろうと、本物であろうと、作り物であろうとね。
あなたは皆の人生に足跡を残した。それは私にとって、どんなワールドカップでも優勝する以上のもの。誰もそれを奪うことはできないし、こんなにも多くの人を幸せにした瞬間への感謝の気持ちは、ワールドカップよりも大切なものだと思うので、心に刻んでほしいです。ありがとう、キャプテン」
このシーンを収めた動画がSNSで拡散されると、世界中で話題に。英紙「デイリー・メール」は「アルゼンチン人レポーターが試合後のインタビューで『ワールドカップで勝つことよりも大切なもの』と語り、メッシは心を打たれた」と伝えれば、ベルギーメディア「HLN.BE」も「メッシ、ジャーナリストからの突然の賛辞に涙をこらえるのがやっとの様子」と見出しを打ち、「メッシは目を潤ませた」と伝えている。
SNS上でも反響が寄せられ、日本国内のファンからも「これは泣ける」「素晴らしい!」「インタビュアーの心が素敵」「なんて素敵な女性なの」「最後に笑うメッシが見たい」などといった反応が寄せられ、アルゼンチン女性レポーターのメッセージに感動の声が広がっていた。(FOOTBALL ZONE編集部)