現地時間12月14日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準決勝フランス対モロッコが行なわれ、2-0で前者が勝利。フランスが2大会連続4回目となる決勝進出を決めた。
試合の内容はもちろん、フットボールファンの間では、持ち前のスピードで魅せたフランスのFWキリアン・エムバペと、攻撃的SBとして躍動したモロッコのDFアシュラフ・ハキミのやり取りが注目を集めている。
2人は普段はリーグ・アンのパリ・サンジェルマンで共闘。“親友”と言うほど仲が良く、DFセルヒオ・ラモスを交えてはしゃいでいる様子などがよく見られる。W杯という舞台での大一番を前にしても、仲の良さは健在。ピッチ入場前に両チームが整列する場面で、2人はハンドサイン後にがっちりハグ。笑顔で何事かやり取りする様子が中継カメラにも捉えられていた。
【動画】試合前には笑顔でハグ、試合後はお互いの交換したユニホームを着て引き上げるエムバペ&ハキミ
試合中はガチガチにやり合っていたが、勝敗を決した後もその絆は垣間見えた。座り込んだハキミに手を伸ばして引き上げたエムバペは、落ち込んだ様子の親友をがっちりと抱きしめ、健闘を称え合った。また、お互いのユニホームを交換し、その後はエムバペがハキミの、ハキミがエムバペのユニを着て引き上げていった。
さらに、現地メディアによれば、着替え終わった後はピッチとロッカールームをつなぐトンネルで座り込んで談笑していたという。その間に、観戦に訪れていたフランスのエマニュエル・マクロン大統領が通りがかり、握手をかわす瞬間もあったという。
フットボールファンからは「美しすぎる友情だ」「本当に仲が良いんだな」「パリSGのベストプレーヤーとエムバペ。見応えがあった」「こうやってスポーツマンがお互いをリスペクトする姿勢は最高だ」「素晴らしい試合だったし、素晴らしいメンタリティ」「こういう姿を見て嫌になる人間はいない」といったコメントが寄せられている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部