【カタール・ワールドカップ|準決勝】フランス 2-0 モロッコ/12月14日/アルベイト・スタジアム/得点者:フ=テオ(5分)、コロ・ミュアニ(79分)

【フランス|採点】
●スタメン
GK
1ユーゴ・ロリス 6.5
 
DF
4ラファエル・ヴァランヌ 6
 
5ジュル・クンデ 6
 
MAN OF THE MATCH
22テオ・エルナンデズ 7
 
24イブライマ・コナテ 6
 
MF
7アントワーヌ・グリーズマン 6.5
 
8オーレリアン・チュアメニ 6.5
 
13ユースフ・フォファナ 6
 
FW
9オリビエ・ジルー 5.5(65分OUT)


10キリアン・エムバペ 6.5
 
11ウスマンヌ・デンベレ 6(78分OUT)
 
 
●途中出場
FW
26マルキュス・テュラム 6.5(65分IN)
 
12ランダル・コロ・ミュアニ 6.5(78分IN)
 
 
●監督
ディディエ・デシャン 6.5
 
【フランス|寸評】
 開始5分でテオが見事なボレーシュートを決めて先制。その後は焦らずにゲームをコントロールし、前半終了間際から後半頭にかけてのモロッコの猛攻もしっかり弾き返し、79分にはピッチに立ったばかりのコロ・ミュアニが追加点を挙げて試合を決めた。
 
 多少崩されても中央ゾーンをしっかり固めて最後の最後で弾き返す強固な守備、パス数本でフィニッシュまで持っていける攻撃、そして決して焦らずに試合を進める老獪さと、いずれも流石のクオリティーだった。
 
 MOMは値千金の先制点を挙げるなど持ち前の攻撃力を発揮し、さらに相手のキーマン2人(ジイェフとハキミ)に対する守備面でも奮闘したテオ。持ちすぎが目立った準々決勝のイングランド戦とは違って素早く捌いて裏抜けを続けたエムバペ、攻撃の全局面に加えて守備力も光ったグリーズマン、交代出場から攻撃に変化を加えたテュラムとコロ・ミュアニも素晴らしい出来だった。
 
 さらにコンディション不良のウパメカノとラビオに代わってスタメンに抜擢されたコナテとフォファナも、きっちり与えられたタスクを遂行した。
 
 やや低調だったのは、自慢のポストプレーに微妙な乱れがあり、決定機も外したジルーくらいか。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【モロッコ|採点】
●スタメン
GK
1ボノ 5.5
 
DF
2アシュラフ・ハキミ 6
 
3ヌサイル・マズラディ 5.5(ハーフタイムOUT)
 
6ロマン・サイス 5(21分OUT)
 
18ジャワド・エル・ヤミク 5.5
 
20アシュラフ・ダリ 5.5
 
MF
4ソフィアン・アムラバト 5.5
 
8アゼディン・ウナヒ 6
 
17ソフィアンヌ・ブファル 5.5(66分OUT)
 
FW
7ハキム・ジイェフ 6.5
 
19ユーセフ・エン=ネシリ 5(66分OUT)
 
 
●途中出場 
MF
15セリム・アマラー 5.5(21分IN)(78分OUT)
 
DF
25ヤヒア・アティヤト・アラー 6(ハーフタイムIN)
 
FW
9アブデラザク・ハムダラー 5(66分IN)
 
MF
14ザカリア・アブカル 5.5(66分IN)
 
MF
15セリム・アマラー 5.5(78分IN)
 
 
●監督
ワリド・レグラギ 5.5
 

【モロッコ|寸評】
 攻撃時は3-4-2-1の配置になって5レーンを埋めてくるフランスを意識してか、5-4-1でスタート。しかし開始5分で早くも失点し、主将のサイスが故障で動けなくなった21分以降は普段の4-3-3に修正した。
 
 とりわけ前半終了間際から後半頭にかけて猛攻を仕掛けて決定機も作ったが、フランスの強固な守備ブロックを結局は崩しきれず。とはいえハードな守備は光ったし、熱狂的なサポーターの声援にも後押しされ、最後の最後まで1点を狙った姿勢には賞賛を送りたい。
 
 個人で最も光ったのはジイェフ。その左足は流れの中ではもちろんセットプレーでも正確無比で、モロッコが最もゴールの匂いを感じさせたのはこのレフティーがハキミと絡んだ右サイドからの展開だった。
 
 一方でCFのエン=ネシリは前線で起点を作れず、怪我を抱えながら強行出場したが結局は交代を要求したサイスにも厳しい評価を下さざるをえない。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

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