フランスはモロッコを2-0で破り、2大会連続の決勝進出

 カタール・ワールドカップ(W杯)の準決勝が現地時間14日に開催され、フランス代表がモロッコ代表を2-0で破って決勝進出を決めた。フランス・パリのシャンゼリゼ通りではファンによる騒ぎに警察が出動し、逮捕者も出る事態になっているという。

 準決勝のフランス対モロッコの一戦は、迫力に満ちた球際の攻防など、見応え十分の好ゲームとなったなか、フランスは前半5分にDFテオ・エルナンデスが先制ゴールを決め、後半34分にはFWランダル・コロムアニが追加点を記録。前回王者が2-0で勝利を収め、2大会連続となる決勝進出を果たした。

 連覇が近付く勝利に、フランス国内は沸いているようだ。フランスの国際ニュース専門チャンネル「France 24」は、シャンゼリゼ通りでファンが集い、発煙筒や花火を使って大騒ぎする様子を公開。「シャンゼリゼ通りのファンを数百の警官が取り囲む」として、国全体で1万人、パリ近郊に5000人、パリ市内に2200人の人員が動員されたことを報道している。

 一方、英紙「デイリー・メール」は「カオスな状況が展開されている」と報じ、「アルバイト・スタジアムのピッチ上は平和だったが、モロッコ人口の多いフランス国内ではトラブルが多発した」と、路上での大騒ぎが問題を引き起こしていると伝えた。また、「デイリー・エクスプレス」は花火の使用によって2人の逮捕者が出ていることも報じている。

 連覇の偉業まであと1勝に迫ったフランス。国内での盛り上がりはすでに制御が難しいレベルに達しているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)