代表26戦9ゴールの名手をもっと起用すべきだったか
グループステージ初戦のコスタリカ戦こそ7-0の大勝で話題をさらったものの、結局はこの1勝だけでFIFAワールドカップ・カタール大会を終えたスペイン代表。グループ最終戦では日本代表にも敗れ、ベスト16のモロッコ戦は相手の守備を崩せぬままPK戦で敗れた。
英『Daily Mail』によると、スペイン代表を指揮したルイス・エンリケは1つの後悔としてFWパブロ・サラビアの起用法を挙げている。
「サラビアはもっとプレイするのにふさわしかったと思う。今なら先発起用でも良かった」
エンリケはこう振り返っているが、サラビアの出番はたったの2分だ。グループステージ3試合では出番がなく、エンリケはモロッコ戦のラスト2分間のみサラビアをピッチへ送り出している。
興味深いのは、そのサラビアをPK戦の1番手に指名したことだ。これはサラビアのキックを信じてのものだろうが、サラビアとしては試合に入りづらかったのではないか。結局サラビアはこのPKを外してしまい、スペインはその後の2人も連続失敗で大会から姿を消した。
スペインの前線にはアルバロ・モラタ、フェラン・トーレス、アンス・ファティ、ダニ・オルモ、マルコ・アセンシオらタレントが揃っていたため、サラビアの起用法に関しては仕方のないところもあるだろう。
しかしサラビアはスペイン代表26試合で9ゴールとかなりのペースで得点を奪ってきた名手でもある。敗れた日本戦や、なかなかゴールを奪えなかったモロッコ戦ではもっと長く出番を与えるべき選手だったかもしれない。