【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準決勝】フランス2-0モロッコ(日本時間12月15日/アルバイト スタジアム)
モロッコ代表の主将サイスは決勝トーナメント1回戦で肉離れを起こすも、負傷箇所をテーピングで固定して準々決勝、準決勝と先発のピッチに立ち続けた。わずか20分で途中交代となったが、キャプテンシー溢れる行動にファンは大きな拍手を送った。
わずか20分、強行出場していたサイスが交代することになった。これまでも肉離れをしながら出場を続けてきたが、テーピングを巻いてピッチに立ち、チームを鼓舞し続けた。5分に失点を許し、16分ごろにはサイス自身にも限界が訪れていた……。
ABEMAで解説を務めた中田浩二氏は、今まで4バックだったモロッコ代表がこの試合で5バックを採用した理由に関して「だからこそ今日は5バックにしている可能性もあります。少し負担を減らす」と解説していたが、瓦解するのは時間の問題のように思われた。
選手個人の将来を考えると肉離れの状態で試合に出場し続けることは、今後のキャリアに悪影響を与えかねない。それでもサイスは自分の全てを懸けてワールドカップに臨んでいた。彼の不屈の闘志が周りのチームメイトに与えた勇気は計り知れない。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)