チームは勝ち点9で最下位に低迷

 ドイツ1部シャルケの日本代表DF吉田麻也は、今季チームに加入してここまでリーグ戦全15試合に出場している。現在の契約は来夏に満了するなか、その“延長条件”にドイツ紙は注目している。

 吉田は今夏の移籍市場で、イタリア1部サウサンプトンから昇格組のシャルケに移籍。開幕からレギュラーに定着し、ここまでリーグ戦全15試合に先発出場している。カタールW杯ではドイツ代表、スペイン代表を破って決勝トーナメントに進出し、クロアチア代表にPK戦の末に敗れるまでフィールドプレイヤーで唯一フル出場した。

 すでにドイツへと戻った吉田には、シャルケでの残留争いが待っている。ドイツ紙「ビルト」は「もしディフェンスリーダーがチームを最下位から救うことができれば、報われることになるだろう」と綴り、その契約内容に注目している。

 同紙によると、吉田の契約にはシャルケが残留した場合に2024年の夏まで延長されるオプションが付帯しており、もう一つの条件として25試合の出場があるという。すでにカップ戦を含めて17試合に出場している吉田にとって、こちらはそう遠くない時期に達成可能な数字だ。これを踏まえて、「ビルト」は次のように論じた。

「32ゴールを献上している現状では、吉田は問題の一部であると捉えられており、スピード不足は議論を呼んでいる。しかし、シャルケで残留を勝ち取ることができれば、復活の立役者の一人として契約延長に値する存在になれるだろう」

 ここまで勝ち点9で最下位に甘んじているシャルケ。W杯での活躍の勢いそのままに、吉田は後半戦でチームを救うことができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)