カタール・ワールドカップでアジア勢は日本、韓国、オーストラリアの3チームが決勝トーナメント進出を果たした。いずれもベスト16で姿を消したものの、初めて3チームがグループステージを突破したことは、今後に向けて大きな弾みとなる。

 香港の『South China Morning Post』紙は12月14日、今大会における「アジアのベスト5」を選出。日本から吉田麻也、遠藤航、鎌田大地の3選手をピックアップした。

 キャプテンを務めた吉田は、日本の全4試合に出場。ラウンド16のクロアチア戦では、前田大然の先制点をアシストした。だが、PK戦では4人目のキッカーを務めて失敗している。

『South China Morning Post』紙は「得点はなかったが、クロアチア戦で先制点をアシストした。PK戦では最後のキッカーとしてPKを失敗。試合後の涙のインタビューは、この34歳にどれだけの重圧がかかっていたかを示した」と伝えた。
 

 大会前に所属クラブで負った脳震とうの影響も懸念された遠藤だが、ドイツとの初戦で中盤の要として歴史的勝利に貢献。グループステージ最終節のスペイン戦では終了間際からの出場だったが、そのほかの3試合で不可欠な支柱として活躍している。

『South China Morning Post』紙は「今大会、特にドイツ戦での守備的MFとしての彼の堅実なパフォーマンスは、高く評価された。スプリントやブロックの数字が示すように、29歳の彼が全盛期にあるのを示した」と賛辞を寄せた。

 所属するフランクフルトでの活躍もあり、日本のベストプレーヤーのひとりとして注目されていた鎌田は、得点やアシストこそ記録しなかったが、全4試合で先発出場した。

『South China Morning Post』紙は「ワールドカップで最も影響を及ぼした選手ではなかったが、4試合すべてに出場しており、フランクフルトとの契約が満了する夏に欧州のクラブが争奪戦を繰り広げても驚きではないだろう」と評している。

 なお、同紙が「アジアのベスト5」に選んだそのほかの選手は、韓国のソン・フンミンとチョ・ギュソン。東アジアのメディアとあってか、日韓両国の選手が「ベスト5」を占めるかたちとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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