先発したコスタリカ戦とクロアチア戦には課題も

ドイツ、スペイン相手にゴールを奪った日本代表MF堂安律は本物のタレントなのか。FIFAワールドカップ・カタール大会を終え、所属するドイツ・フライブルクへ戻る堂安には視線が集中することだろう。

英『The Guardian』は、今回のFIFAワールドカップ・カタール大会でサプライズとなった7人に堂安を挙げている。ドイツ、スペイン相手の得点はインパクト抜群で、すでに堂安に興味を示すクラブの名前も出てきている。

しかし、得点部分だけで評価することは出来ない。同メディアはドイツ、スペイン相手のゴールを称えつつも、先発したコスタリカ戦とクロアチア戦でチームを勝利へ導けなかった点を課題に挙げている。

「彼がフィールドに出てからすべてが変わった。ただ、彼が先発して両試合を落としたのは『日本のメッシ』と呼ばれることもある彼に疑問を投げかける」

今大会の堂安はドイツ戦で途中出場から4分後、スペイン戦では途中出場から2分後にゴールを決めており、投入後すぐに結果を出している。その勝負強さとメンタルの強さは「持っている」男の証拠なのだろうが、この短時間での2ゴールだけでは評価が難しいのも事実。

まずはフライブルクで安定した結果を残したいところで、堂安もまだ日本代表のスタメンを確保したわけではない。ワールドカップでの2発が本物だったのか。28歳で迎える4年後のFIFAワールドカップはワールドクラスアタッカーとして迎えてほしいところで、真の実力が問われるブンデスリーガ・シーズン後半戦の始まりだ。