フランス代表FWカリム・ベンゼマのインスタグラムの投稿が波紋を広げている。
18日にアルゼンチン代表とのカタール・ワールドカップ決勝が控えるフランス代表。勝てば2連覇という好機を迎えているが、大会前はケガ人の続出で主力が揃えられないと危惧されていた。
ベンゼマもその一人で、メンバー入りはしたものの、開幕直前に左太ももの筋肉を断裂。それでも腐ることなく、勝ち上がっていくチームメイト達を度々鼓舞し、自身も所属先のレアル・マドリーで懸命にリハビリに励んでいた。
すると、予想以上の回復スピードから俄かに復帰説が浮上。登録メンバーの中に名前は残っていたため、ルール上出場は可能とのことだった。
しかし、ディディエ・デシャン監督はエースの復帰の可能性を問われると「次の質問にいってほしい」と回答を拒否。その場で直ちに謝罪したものの、この発言で下火となっていた両者の関係性に再び焦点が当てられることになった。
デシャン監督は元々、以前のベンゼマのプロらしからぬ態度や行動に疑問を抱いており、その中で悪名高い“ヴァルブエナ恐喝事件”が起きたことで、一時同選手は代表から追放状態にあった。
それでも、およそ6年の期間を経て2021年6月に復帰し、以降はエースの一人として活躍したため、両者のわだかまりは消えたかに思われた。
だが、今回の回答拒否というデシャン監督の振る舞いから雲行きが怪しくなると、ベンゼマはインスタグラムで「興味ない」と一言。決勝戦を現地観戦するとみられていたが、フランス『フットメルカート』は、その可能性は低くなったと指摘している。