フランス代表GKウーゴ・ロリスが大会連覇に向けた大一番への意気込みを語った。

大会前、大会期間中に多くの主力の離脱に悩まされながらも圧倒的な勝負強さで2大会連続のファイナル進出を成し遂げたレ・ブルー。そして、18日に行われるアルゼンチン代表との決勝戦では史上3カ国目となる連覇を目指す。

その大一番を前に公式会見に出席したレ・ブルーのキャプテンが意気込みを語った。

「2018年にチームメイトと共にこのトロフィーを獲得できたことを光栄に思い、誇りに思っている。でも正直なところ、僕は今のことだけに集中している。以前に起こったことはあくまで過去だ」

「僕らは自分たち自身の物語を書きたいと思っている。それを可能な限り最善の方法で終わらせたいと考えているんだ。何もしない限り、最も困難な部分が残る。万が一に備えつつ、素晴らしい試合に最善の準備で臨む必要がある」

「ウイルスの状況にかかわらず、疲労にかかわらず努力するために、自分自身を凌駕する準備をしたい。僕らは仕事を終わらせなければならない」

また、ロリスは前回大会の決勝を戦って勝利した選手の一人だが、その経験が大きなアドバンテージになるとは考えていない。

「4年前のファイナルとは違うよ。それは異なるチームであり、異なる文脈だ。僕らは今この瞬間に生きている。4年前に起こったことは参考になるかもしれないけど、それはまったく別の話だと思っているよ。このグループ、スタッフと一緒に自分たちの物語を書いていきたいと思っている」

さらに、対戦相手であるアルゼンチンのイメージ、ファイナルのゲームプランについて問われたトッテナムGKは、難敵相手にあらゆるプランを想定している。

「彼らは非常に組織化されたチームであり、守備が非常に強く、ボールホルダーに対して積極的だ。彼らは相手のミスを利用して、攻撃的なトランジションで非常にうまくプレーしている」

「それにアルゼンチンの歴史には、真に偉大なプレーヤーが常に存在する。マラドーナ、今はメッシがいる」

「時には苦しむ準備ができていなければならない。重要な瞬間をうまく管理する必要があるけど、試合を通してポゼッションを維持することは困難だ。僕らは素晴らしいチームと対戦するのだからね」

「個人的な感覚では、(モロッコとの)後半はあまりにも苦しんだ。 だけど、それはモロッコの功績でもある」

「明日は、尊重すべきゲームプランがある。僕らはまだ相手を研究しているし、この素晴らしい試合に向けて準備を進めている。とにかく、非の打ちどころがない精神状態でいなければならないし、各自が自分の限界を超えるという感覚を持っていなければならないんだ」

「僕らはポゼッションとカウンターアタックでプレーできるし、アタッカー陣には速いプレーヤーが多い。そして、僕らのチームの強みは、あらゆるタイプのシナリオに適応できることだ」

最後に、今回の決勝に向けては今大会が自身最後のW杯であることを明言しているFWリオネル・メッシに初のトロフィーを掲げさせたいとの見方が強まっている。ロリスは対戦相手のエースへの敬意を抱きながらも、自分たちのファンのために全力を注ぐ構えだ。

「サポーターの支持を得た瞬間から、僕らは国が自分たちの後ろにいることを知っている。だから、残りのことはほとんど重要ではないよ。僕らは、可能な限り遠くまで行くという使命を持って、この大会をスタートした。そして、この最後の戦いを勝ち抜くために、すべてを捧げるよ」

「僕らはレオ・メッシがこのスポーツの歴史の中で何を表しているかを知っているけど、それよりもフランスとアルゼンチンの間の試合になると信じているよ」