カタール・ワールドカップを現地観戦している元日本代表MFの本田圭佑が、FIFA公式サイトのインタビューに登場。背番号10を巡る最新の状況について、自身の見解を明かした。
3度出場したワールドカップで本田は、2010年大会が「18番」、2014年と18年大会では「4番」を着用。一方でクラブチームではVVVフェンロ(オランダ)とACミラン(イタリア)でナンバー10を背負ってプレーした。今大会での10番事情に関して、「(リオネル・)メッシは典型的な10番じゃないと思います。僕にとってはメスト・エジルやフランチェコス・トッティ、ジネディーヌ・ジダンのようにいつもストライカーの近くでプレーしている選手。それが10番です」と話したうえで、「この大会では典型的な10番は見当たらなかったです」と続けた。
そして36歳のレジェンドは「現代のフットボールはすごく変化していて、選手全員がボックス・トゥ・ボックス(自陣から敵陣)で走らなければなりません。以前とは違って、10番の選手たちは多くの異なるシチュエーションで助けにならなければいけない。おそらく監督たちは、もはや10番を必要だと考えていないのでしょう。残念ではありますけどね」と私見を明かした。
現地日曜日の決勝戦では、ふたりの10番が雌雄を決する。アルゼンチンの大黒柱であるメッシと、フランスが誇る若きエースのキリアン・エムバペだ。ただ本田は、「メッシと彼(エムバペ)を比較できないです。エムバペはよりティエリ・アンリに近い」と論じ、「これまでのところ、メッシのような選手は誰ひとりいません」と答えている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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