大注目となるアルゼンチン対フランス

19日、FIFAワールドカップ・カタール大会の決勝アルゼンチン対フランスの一戦が行われる。FWリオネル・メッシがワールドカップタイトルをついに手にするのかどうかが注目となるが、史上初のゴール記録にも王手がかかっているようだ。
 
クラブレベルではチャンピオンズリーグや国内リーグ戦などといった数多くのタイトルを獲得し、代表でも2021年にコパ・アメリカを制したメッシ。バロンドールや各大会得点王など、ありとあらゆる個人タイトルも手中に収めてきたが、ワールドカップで優勝することはまだできていない。
 
そして、今回のカタール大会はメッシにとって最後のワールドカップと見込まれている。彼を擁するアルゼンチンはグループステージを2勝1敗で突破し、決勝トーナメントでもオーストラリア、オランダ、クロアチアを撃破。2014年ブラジル大会以来の決勝進出を果たしている。
 
攻撃の核としてチームを引っ張っているメッシは、グループステージ第3戦のポーランド戦以外全ての試合でネットを揺らしており、ここまでの6試合で計5ゴールを記録。フランスのFWキリアン・ムバッペと並び大会得点ランキングトップに位置している。
 
ブラジル『Globo』によれば、現行形式のワールドカップにおいて、タイトル争いに関係のない3位決定戦を除く決勝トーナメント4試合全てでゴールを決めた選手は過去にいないようで、メッシが決勝でゴールを決めれば史上初の快挙になるという。決勝トーナメント3試合でゴールを決めた選手は今大会のメッシ以外に6人おり、2018年ロシア大会のアントワーヌ・グリーズマン、2010年南アフリカ大会のウェズレイ・スナイデル、2006年ドイツ大会のジネディーヌ・ジダン、2002年日韓大会のロナウド、1994年アメリカ大会のロベルト・バッジョ、1990年イタリア大会のアンドレアス・ブレーメとなっているようだ。
 
この中でも、スナイデルとバッジョはベスト16から準決勝まで3試合連続でゴールを決めていたため、残すは決勝でのゴールのみだった。メッシにはこの壁を破ることが期待される。今大会の彼はアシストやチャンスメイクの部分でも好プレイを連発しているため、決してゴールだけが全てというわけではないが、ワールドカップ制覇、大会得点王獲得、史上初の決勝トーナメント4試合ゴールの全てを達成することができれば御の字だろう。