フランスの隙をついたアルゼンチン

19日、FIFAワールドカップ・カタール大会では、アルゼンチンとフランスによる決勝戦が行われている。前半のうちに優位に立ったのは、FWリオネル・メッシを擁する南米王者アルゼンチンだった。
 
まず試合が動いたのは23分。アルゼンチンのFWアンヘル・ディ・マリアが左サイドからエリア内へ侵入すると、フランスのFWウスマン・デンベレが後ろから彼を倒してしまい、主審はPKを指示。アルゼンチンの大エースFWリオネル・メッシがキッカーを務め、落ち着いてゴール右へと流し込んだ。
 
このゴールにより、メッシは今大会得点数を6に伸ばしている。5ゴールで並んでいたFWキリアン・ムバッペをかわして得点ランキング単独首位に立った。決勝トーナメントに入って以降、メッシは4試合全てでゴールを記録している。
 
さらに36分、今度はPKを獲得したディ・マリアが自らネットを揺らす。カウンターの流れからエリア内左でフリーとなったディ・マリアが、MFアレクシス・マカリスターからのパスをダイレクトで押し込み、アルゼンチンがリードを2点に広げた。
 
このままいけばアルゼンチンはディエゴ・マラドーナ氏を擁した1986年大会以来の優勝を果たすことになるが、この2点のリードを守り切ることはできるのか。前回王者フランスも前半のうちに交代カードを2枚切るなど反撃の意志を見せており、ただでは終わらないはずだ。