5度目のW杯で初優勝、圧倒的な活躍を見せて大会の主役

 カタール・ワールドカップ(W杯)決勝戦は3-3のまま延長戦を終えても決着がつかず、PK戦までもつれる激闘となった。PK戦を4-2で制したアルゼンチン代表が、1986年メキシコ大会以来3度目の世界制覇を成し遂げた。

 決勝でアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、先制点となるPKを決めると、2-2で突入した延長戦でも勝ち越しゴールを記録した。フランス代表FWキリアン・ムバッペがハットトリックを達成し、このリードは守り切れなかったが、メッシがPKの一番手を務めたアルゼンチンは、4人全員がPKを決めて4-2で優勝を決めた。

 試合後、アルゼンチンの選手たちはファンと飛び跳ねて喜びを分かち合い、メッシもその中心にいた。その後、選手が順番にテレビ向けにインタビューを受けていったが、メッシのインタビューは、最後の部分が会場で流された。そこでメッシは「アルゼンチンがついにW杯を制したぞ!」と言うと、アルゼンチンのサポーターで埋まったスタンドは、大いに沸いた。

 メッシは5度目のW杯で初の優勝。全7試合のうち5試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど、圧倒的な活躍を見せて大会の主役となっている。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)