英公共放送『BBC』が12月19日、「カタールの名画と写真にまつわるエピソード」と題し、18日に閉幕したカタール・ワールドカップのまとめ企画を実施。『Getty Images』のカメラマンが撮影した22枚の厳選写真を通して、名シーンを振り返っている。

 その1枚目に選ばれたのが、日本が初戦でドイツと対戦した際のものだ。

 場面は日本が2-1と逆転に成功して迎えた後半アディショナルタイム。ドイツが猛反撃に出るなか、守護神マヌエル・ノイアーも決死の攻撃参加を見せ、権田修一のすぐ近くにポジションを取っており、GK2人が競り合おうとする珍しい構図となっている。
【画像】権田の目の前にノイアーがフレームイン!Gettyカメラマンが高所から撮影した圧巻の1枚
 このベストショットを激写したダン・ミュラン氏は、舞台裏をこう明かしている。

「私はハーネス装着でピッチの上のキャットウォークに位置取っていた。これは終了間際にノイアーが前線に上がった時に撮影したんだ。両ゴールキーパーがフレームに収まる写真は、そうそう撮れるものではない。どちらが攻めていて、どちらが守っているのか分からないところもいいね。

 このようなハイアングルは、ほとんどのサッカーの試合では得られないものだ。このフレームが上手くいっているのは、ボールが空中にあるため、全ての選手が見上げている点だ。選手の顔が見え、絵に深みが出ている。高い位置から撮った写真ならではだ」

 そのほかには、ブラジル代表リシャルリソンが叩き込んだ衝撃のアクロバット弾、悲願のW杯制覇を果たし、トロフィー片手に満面の笑みを浮かべるリオネル・メッシを捉えたものなどが選ばれている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部