「パトカーを乗っ取り、警官に物を投げつけた熱狂的な者」も現れたとレポート
カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝戦が12月18日に行われ、アルゼンチン代表がフランス代表をペナルティーキック(PK)戦で下し、1986年のメキシコ大会以来3度目の優勝を果たした。36年ぶりの快挙を達成した選手たちは帰国し、母国首都ブエノスアイレスでパレードを行ったが、あまりの熱狂ぶりに参加した選手がヘリコプターへ避難する事態となっていたようだ。英紙「デイリー・メール」が伝えている。
最後のW杯と公言していたFWリオネル・メッシを始め、MFアンヘル・ディ・マリアなどを中心に、決勝まで進んだアルゼンチン。お互いに点を取り、追い付きの展開で3-3のまま延長戦を終え、PK戦の末に優勝トロフィーを手にした。
激戦を終え、母国に帰還した選手一同は、首都ブエノスアイレスで優勝パレードを実施したが、現地は「400万人以上のファンで埋め尽くされ、熱狂的な光景が繰り広げられた」という。集まったファンの中には、「パトカーを乗っ取り、警官に物を投げつけた熱狂的な者」もいたと記事ではレポートしており、サポーターの安全を考え、バスでのパレードを中断。ヘリコプターでの移動で安全を確保したようだ。
「ブエノスアイレスの通りに押し寄せた400万人のサポーターのために、旅を続けることが不可能になり、ヘリコプターに移された」と記事では伝え、「警察に物が投げつけられたという報告もある」と事件に発展した事例もあるという。「英雄として帰還」したアルゼンチン代表の選手らにとっても、母国ファンの歓迎は嬉しいものだったに違いないが、喜びの最中、人々が危険に晒される場面もあり現地では混乱が起きていた。(FOOTBALL ZONE編集部)