フランス代表MFオーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード/スペイン)が20日、自身の公式SNSを更新した。

 FIFAワールドカップカタール2022・決勝戦が18日に行われ、フランス代表はPK戦の末にアルゼンチン代表に敗北。史上3カ国目の大会連覇とはならなかった。チュアメニ自身は“レ・ブルー”(フランス代表の愛称)不動の中盤として全試合に先発出場。グループD第1節のオーストラリア代表戦、および決勝トーナメント1回戦のポーランド代表戦以外は全試合にフル出場していた。アルゼンチン代表との決勝戦でも120分間ピッチに立ち続けたが、PK戦では3人目のキッカーを務め、まさかの失敗。その後は両チーム全選手が成功したため、フランス代表はあと1歩のところで涙を飲んでいた。

 大会を通じて良いパフォーマンスを見せたにもかかわらず、インターネット上で人種差別の被害に遭ったことが伝えられるなど、ピッチ外でも苦しい時期を過ごしていたチュアメニ。失意に暮れた決勝戦を終え、チュアメニは自身のSNSを通して率直な心境を明かしている。

「本当に苦しく、そして悔しい気持ちを消化するには、この先も多くの時間を要するだろう。最後の瞬間まで勝つための手段を探し求め、試行錯誤した。自分の責任を果たしたが、うまくはいかなかった。最初に謝らなければならないのは僕だ」

 悔しさを明かしたチュアメニだったが、「フランス代表の未来は明るいと確信している。あなたたちを頼りにしていればね。今後も僕らのそばにいて欲しい」ともコメント。フランス代表にかかわる全ての人々に向けてメッセージを発した。

 現在22歳ながらもフランス代表の中心に君臨しているチュアメニは、次回大会でもチームをけん引することが期待される。既にヨーロッパを代表する選手の1人ではあるが、所属クラブのレアル・マドリードに戻ってどれほどの成長を遂げるのか、今後のチュアメニにも注目だ。

【投稿】チュアメニが心境を明かす