FC東京、大宮、G大阪でプレーしたキム・ヨングォンはカタール大会で3回目のW杯出場

 韓国代表はカタール・ワールドカップ(W杯)で通算3回目のベスト16進出を果たした。元Jリーガーで、自身3度目のW杯出場となったDFキム・ヨングォン(蔚山現代FC)は、トップパフォーマンスを保ち続けるための苦労を語っている。韓国紙「朝鮮日報」が伝えた。

 韓国はポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居したグループHで1勝1分1敗の勝ち点4でウルグアイと並んだが、総得点の差で2位となり、決勝トーナメントに進出。ラウンド16でブラジル代表に1-4で敗れたものの、たしかな存在感を示した。

「朝鮮日報」紙では、「人生に偶然はない。32歳になった3回目のW杯は全く違う世界が開かれた。W杯10試合連続スタメン出場は生きる伝説。キム・ヨングォンがカタールW杯で描いたストーリーの話である」と、2010年にFC東京でプロキャリアをスタートさせ、大宮アルディージャ(2011~12年)、ガンバ大阪(2019~21年)でもプレーしたキム・ヨングォンを直撃している。

 記事では、「キム・ヨングォンは『奇跡』の代名詞」として、2018年のロシアW杯でドイツ代表を破った試合の決勝ゴールを挙げたこと、カタールW杯でもポルトガル代表に勝利する反撃の狼煙を上げる同点弾を記録したことを紹介。キム・ヨングォン自身は、カタールW杯の韓国代表について「メンバー(の顔ぶれ)はもちろん、最も組織力のあるチームだった」と語り、32歳にしてハイパフォーマンスを続けられている理由について見解を述べた。

「いかに長く継続してハードに自分を追い込むことが大事だ。何が足りないかは自分がよく知っている。ヘディングやクイックネスが足りないと思えば、その都度それを解消しないといけなかった。体質も太りやすく、少しでも気を抜けばすぐに脂肪がつく。だから常にダイエット・食事管理をする。1年中、美味しくない食事を取り続けるのはつらいことだ。でも、そうしなければプロの世界からは消えることになる。僕はそうはなりたくないから、それを続けた」

 4年後の2026年W杯時点では36歳。それゆえに「いつまで戦い続けられるかは分からない」と前置きしつつも、「代表チームにマイナスになると思えば未練なく離れるし、まだやれると思えば続ける。4年後を目指すのは簡単ではないけど。チャレンジし続けなければならない」とキム・ヨングォンは意気込んでいた。(FOOTBALL ZONE編集部)