W杯観戦ファン向けに作られた「ファンビレッジ」の酷さが話題に

 2022年のサッカー界も、数々の出来事が起こった。カタール・ワールドカップでは印象深きシーンが数多くあったなか、ここでは大会開幕前に話題となった衝撃場面を回顧。ファン向けに建てられた宿泊施設を巡り、SNS上では驚きの声が広がるとともに、実際に訪れたファンからは悲鳴も上がった。

 カタールW杯は11月20日から約1か月にわたって開催。大会期間中は白熱の好ゲームが多く展開され、グループリーグでドイツ代表、スペイン代表を撃破し、E組トップ通過を果たした日本代表の健闘ぶりも、大きなトピックとなった。一方で今大会が幕を開けようとした11月中旬、海外メディアやSNS上をざわつかせたのは、ファン向けに建てられた宿泊施設の酷さだった。

 各国のファン向けに用意された宿泊施設「ファンビレッジ」は、テント型やコンテナ型のものがカタール国内に8か所設けられ大会期間中、世界各国から訪れたファンが利用した。宿泊費は1泊2~3万円とされたなか、SNS上ではある1人のファンが「ファンビレッジ」を捉えた動画をSNS上でアップ。すると、テントの中にベッドが置かれただけの簡易的な作りに対し「まるで刑務所」「検疫所のようだ」と酷評する声が寄せられ物議を醸した。

 英公共放送「BBC」では、「ファンビレッジ」へ宿泊予定だった各国のファンが、劣悪な環境と設備を目の当たりに滞在をキャンセルする様子を取材。フランスから来たあるサポーターは1泊175ポンド(約3万円)の宿に2500ポンド(約40万円)を費やしたにもかかわらず、あまりの酷さに滞在をキャンセルすることを決心していた。

 メキシコから来たファンの証言では、入居者には2つのベッドと扇風機が入ったテントが与えられるが、エアコンは付いておらず、セキュリティーとして南京錠が渡され、トイレとシャワーは共用。水は茶色く濁ったものだったといい、落胆ぶりを露わに。もっとも、こうした劣悪なものは一部で、「ファンビレッジ」の中には冷房、トイレ、シャワーなどがしっかり備わっているものもあり、W杯を楽しむためだけに来た人には必要十分な設備が揃っているものもあった。

 大会前に上がったこうしたファンの不満は、W杯が幕を開け、数多くの試合が行われるにつれトーンダウン。世界中から訪れたファンが宿泊環境にどれほど満足したのかは定かではないが、ハイクオリティーの好ゲームに多くのファンが酔いしれたのは間違いないだろう。(FOOTBALL ZONE編集部)