カタールW杯で日本とも対戦、ラウンド16で敗れたのち監督を退任

 昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)で日本代表とも対戦したスペイン代表を率いていたルイス・エンリケ監督は、ラウンド16のモロッコ戦(0-0:PK0-3)に敗れた後、母国の代表監督を退任した。それでもバルセロナを率いて2度のリーグ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)とFIFAクラブW杯も制した手腕は高く評価されている。

 イングランド1部トッテナムは、アントニオ・コンテ監督との契約を双方合意で解除した。来シーズンに向けて新監督を探している。また、リーグで10位と低迷するチェルシーも、グレアム・ポッター監督を解任する可能性があり、その後任候補をリストアップしているようだ。

 ルイス・エンリケ氏は、両クラブの次期監督候補に挙げられていたが、焦ってプレミアリーグのクラブの監督に就任する可能性はないようだ。

「W杯が終わってから、スペインのメディアの記事を読んでいないし、SNSも見ていない。イングランドのメディアだけ読んでいる。偽ったり、全員を好きになったり、他人が何を言うかをコントロールすることはできない。重要なことは、落ち着いて、自分が好きなことを楽しむことだ」

 これまでスペインで指揮を執ってきたエンリケ監督は「イングランドに仕事に行きたいと思っている」と語り、「だが、7月にプレミアリーグにいる自分は見えない。なぜなら、重要なことを成し遂げられるところに行きたいと思っているし、それはとても難しいことだからだ。どのプレミアリーグのクラブにも行かないだろう」と、コメントした。

 そして、「いくつかの代表チームからオファーは受けたが、クラブからは受けていない。引き受けるには、とても重要なチームでなければいけない。だが、私にとってスペインと対戦するのは難しいことになる。その準備が私にできているかは、まだ分からない」と語っており、まだしばらくは現場に復帰する予定はないようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)