不可思のK-1での再起戦は、衝撃の“ラスト0秒”でのカウンターKO決着となった。
 10月13日のK-1 KRUSH FIGHT後楽園ホール大会で、キック界で数々のタイトルを獲得した不可思が再起戦に臨んだ。鳴り物入りでK-1参戦を果たした不可思だが、初出場の6月のK-1 WORLD GP両国大会では佐々木大蔵のバックブローで出血し、敗北。今回はKRUSHで出直しの一戦となった。
 対戦相手は個性派・堀井翼。相手に背中を向けながらグイッとのけぞり、メンチを切るポーズが話題になった好戦的な選手だ。選手としての実績では遥かに上の不可思は、1ラウンドKOを宣言。そしてその言葉を実現させるかのように、序盤に右ストレートでダウンを奪ってみせた。丁寧にジャブを突き、間合いを掴んだところで堀井の顔面を撃ち抜く見事な一撃。早い時間帯から倒しにいったのは、格の違いを示すという意味だけではなかった。