将棋の最年少棋士、藤井聡太七段(17)が10月15日、順位戦C級1組5回戦で宮本広志五段(33)に101手で勝利した。これで藤井七段は今期無傷の5連勝。昨期、あと一歩で逃した昇級に向けて、着実に前進した。
 昨期、9勝1敗の好成績ながら、前期の成績を元にした順位で下回り、惜しくも昇級を逃した藤井七段だったが、4連勝で迎えた本局でも実力を十分に発揮。居飛車と四間飛車の対抗形で進んだ中、着実にリードを広げると、持ち時間を46分残す快勝を収めた。対局後は「前半はいい形で折り返すことができたので、残りの局も一局一局、全力を尽くしていければと思います」と語った。