プロ野球解説者の里崎智也氏が日本球界の常識をも覆した内野手の超美技に言及。「0.1%あるかないかの練習量しかないところでこういったことができるようになるには、練習の比重を増やさないといけない」などと興奮気味に述べると「これをスゴイなとみているだけでは上手くならない。ぜひ、野球経験者の皆さんは練習をして欲しい」と選手や指導者に呼びかけた。
里崎氏が注目したプレーは15日、ロッテ対ソフトバンクの一戦で起こった。3回裏ソフトバンクの攻撃は無死ランナー二塁。打席に入った1番・牧原はショートゴロに倒れたが、このゴロを処理したロッテのエチェバリアが体を反転させながら三塁へ送球。二塁ランナーである今宮の進塁を阻んだ。
このプレーについて17日にABEMA『バズ!パ・リーグ』に出演した里崎氏は「今宮から見たら左側に飛んでいるので、三塁に向かうのは当たり前」とアウトになった今宮の走塁を擁護すると「それをエチェバリアが反転しながらジャンピングスロー。これがセーフだったら『何をやってるんだ』というプレー。この後ホームランを打たれて2点入るが、セーフだったら3点入っていたかもしれない。ソフトバンクとしたら判断的に悪くない」続け、各々のチームにとって“すべてが裏目、すべてが好転”したワンプレーだったと指摘した。
さらに里崎氏は野球指導者、アマチュア選手、野球少年たちに対して次のように呼びかけた。
「こういったプレーをするためには日々の練習が大事。日本のプロ野球のキャンプでもショートがショートゴロを三塁に投げる練習、セカンドがサードに投げる練習、ファーストがバント守備以外でファーストゴロをサードに投げる練習はほぼ見たことない。こういったことを日常から練習しておくと、こういった大事な時にできるようになる。ショートがファースト、セカンドに投げる練習が99%だとしたら、0.1%あるかないかの練習量しかないところで、こういったことができるようになるには、練習の比重を増やさないといけない。これを見てより大事さが分かったと思う。これをスゴイなと見ているだけでは上手くならない。ぜひ、野球経験者の皆さんは練習して欲しい」



