【米大リーグ】エンゼルス-アストロズ(9月21日・日本時間22日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
【動画】大谷翔平、完璧な45号

 不振で顔をしかめていた時がうそのように、エンゼルス大谷翔平投手は、優しく微笑んでいた。8回の第4打席、カウント2-1から内角高めに入ってきた94マイル(約151キロ)の速球を、透き通った衝撃音を響かせて、136メートル先まで飛ばしてみせた。ホームランを確信し、少し歩いて軽くジャンプ、ゆっくりと走り出す“ホームランルーティン”を行うと、地元アナハイムのファンから、この日一番の大歓声を受けた。日本人初のメジャー本塁打王を期待され、現地メディアでもMVP間違いなしと言われる中、復調の兆しとしてはっきり見えたのは、その表情だった。