大谷翔平、追撃のチャンスで申告敬遠元メジャー西岡剛「“勝負されない”というところにもうひとつランクの高い価値がある」

【米大リーグ】マリナーズ-エンゼルス（10月1日・日本時間2日シアトル）

　エンゼルス大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、3回の第2打席、無死二塁のチャンスの場面で、マリナーズベンチは申告敬遠を選択。しかし、日米プロ野球で活躍し現在も独立リーグでプレーする西岡剛は「本当に価値のある打席だ」と称賛した。

　9月21日（同22日）のアストロズ戦で飛距離136メートルの特大45号を放つと、その後の4試合で20打席13四球（申告敬遠4）と明確に勝負を避けられた大谷。しかし、直近2試合はマルチ安打を記録し、前日の最終打席にはホームランを期待させる大飛球をレフトに放っていた。

　この日は、プレーオフ進出がかかるマリナーズとのシーズン最後の3連戦の初戦。3回表、エ軍1番・マーシュのレフトオーバーのツーベースで2-1と逆転し、なおも無死2塁と追撃のチャンスの場面で大谷に打席が回った。

　第1打席は大谷をセンターフライに打ち取ったマ軍先発の左腕・ゴンザレスは初球、外角の際どいところに変化球を投じると、2球目は速球を外にはずしボール。さらに、3球目が内角高めに抜けてボールになると、マリナーズベンチは申告敬遠を選択した。

　大谷は前回のマリナーズ3連戦でも四球攻めにあったが、この日ABEMAの解説を務めた西岡は「これは本当に価値ある打席。大谷選手の存在感がこのアメリカで躍動していると、僕はスタンディングオベーションです。本当にかっこいい。僕ら日本人としては、打っているところを見たい、勝負してるところを見たいと、もちろん僕もそう思ってます。けど、相手にされてない、勝負されないというところに、もうひとつランクが高い価値があると、僕は同じ野球人としてそういう見方をしている」と拍手をおくった。（ABEMA『SPORTSチャンネル』）