【米大リーグ】マリナーズ-エンゼルス(10月3日・日本時間4日 シアトル)
 エンゼルスの大谷翔平投手が敵地で行われているマリナーズ戦に「1番・DH」で先発出場。4回に迎えた第3打席で三振に倒れた際、絶対に負けられないマリナーズのファンからは大歓声が上がった。際どいコースだったが、スタジアムの雰囲気に大谷も仕方ないといった感じで微笑むしかなかった。
 この日の相手であるマリナーズは、20年ぶりのプレーオフ進出を目指している。1勝差で4チームがひしめく歴史的なワイルドカード争いが繰り広げられ、勝てば希望がつながる最終戦というだけあって、スタジアムは試合開始から異様な雰囲気に包まれた。大谷が第1打席で先頭打者本塁打を放った際も歓声はゼロ。ブーイングとどよめきが起こるという珍しい光景が見られた。続く第2打席は、1死二塁から申告敬遠。これまで大谷が敬遠されると、敵地であっても大谷のバッティングが見たい相手ファンからブーイングが起こることがよくあったが、この日ばかりはまるで「当然」といわんばかりに静かなものだった。