大谷翔平、最高のシーズンが終了 投打二刀流で「46本塁打・9勝」メジャー初の投打5部門で100超え 現地はイチロー以来20年ぶりの日本人MVP確実視
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【米大リーグ】マリナーズ-エンゼルス(10月3日・日本時間4日 シアトル)

 エンゼルス大谷翔平投手が「1番・DH」で先発出場し、3打数1安打1本塁打1打点、2つの申告敬遠でシーズン最終戦を終えた。チームはプレーオフ進出を逃し、大谷のシーズンも終了。打者として46本塁打、投手として9勝をあげるなど、年間通して投打二刀流で活躍する最高のシーズンを送り、2001年のイチロー(マリナーズ)以来となるア・リーグMVPを確実なものにした。

【動画】大谷翔平、今季ラストの46号

 メジャーでも投打の二刀流に挑戦してきた大谷にとって、4年目となる2021年のシーズンは最高のものになった。過去3シーズンは故障に泣かされてきたことも多かったが、エンゼルス・マドン監督の指示のもと、今季は先発登板の前後でもオフを取ることなく、指名打者として試合に出場し続けた。その結果4、5月とコンスタントに数字を残すと6月には13本塁打、7月にも9本塁打を放ち、月間MVPに。オールスターにはホームランダービー、さらに史上初の投打二刀流での出場も果たした。シーズン46本塁打で、日本人初のメジャー本塁打王には届かなかったが、その圧倒的な飛距離と打球速度は、パワーでも他のメジャーリーガーに全く引けを取らなかった。

 投手としても、エースとしてチームを引っ張った。シーズン中盤までは粗さも見えたが、終盤に入ったところではコントロールも向上し160キロを超す速球、鋭いスライダー、落差の大きいスプリットで打者を翻弄。9勝2敗、防御率3.18という安定感も抜群だった。

 シーズン最終戦には、新たな快挙も達成した。日本人選手としては2007年の松井秀喜(ヤンキース)以来となるシーズン100打点をクリア。打者として138安打・100打点・103得点、投手として130回1/3、156奪三振という、メジャー初となる投打5部門での「100」を成し遂げた。

 日米のファンを熱狂させた大谷だが、現地メディアでも確実視されているのがア・リーグのシーズンMVP。本塁打王を争ったゲレロJr.(ブルージェイズ)との一騎打ちという状況ではあるが、打撃成績で競り合う中、大谷はさらにメジャー史に残る二刀流での活躍ということもあり、多くのメディアが大谷のMVPが確実だという見解だ。このままMVPを獲得すればメジャーの先輩、イチローと肩を並べる20年ぶりの快挙。大谷の名前が、さらにはっきりとメジャー史に刻まれる。
ABEMA『SPORTSチャンネル』)
 

大谷翔平 注目の第1打席 先頭打者で46号ホームラン
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エンゼルス vs マリナーズ
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【動画】大谷翔平の弾丸46号