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 一方で、大正時代になると“有害期”は弱まり、昭和・平成では今度は“必要期”になっている。一体どのような経緯があったのだろうか。赤川氏は「簡単にいうと、有害論では『性欲は本能だ』と考えられていた」と話す。

「本能は、なくすことができないから、オナニーじゃないにしても何らかの性交渉によって満たさなきゃいけないとなる。そこで、いわゆる性風俗で男が性欲を処理する手法が浮かび上がってきた。1930年代ぐらいになると、オナニーと性風俗、どちらが健康に害が少ないだろうかといった議論が出てくる。その後、どちらかというと『男が性を買う方がいけない』という見方に変わっていった。私は、これは社会の規範の力だと思っていて、売春防止法の制定が典型例だ。この頃を境に『男が性を買うことに比べれば、オナニーの方が、害が少ないだろう』と考え方が変わっていった」

 赤川氏の解説に、紗倉まなは「オナニーの歴史を考えることがあまりなかった」と感心。「いろいろ認識が変わっていく中で、セックス自体の認識は変わらなかったのか?」と質問した。

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 赤川氏は「セックスに関してもある意味、認識の変化はある。例えば1カ月以上、固定的なパートナーがいてセックスをしないとセックスレスと定義され、頻度に関するある種の基準にも変化があった。実際は何回だろうと『夫婦で決めればいいじゃないか』となっているように思う。ただ、パートナー同士で(主張が)食い違うと問題になる」と回答。

ひろゆき氏が「なぜ男女で差が生まれる?」
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