百戦錬磨のプロでも、“うっかり”はあり得る。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」11月29日の第1試合、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)が親番で第1ツモを取らないまま打牌を行おうとして、“少牌”のチョンボ寸前となった。
場面は東2局、松ヶ瀬が親の最初の捨て牌を置こうとしたところ。松ヶ瀬は不要な南を掴んだが、卓へ置く直前にツモっていないことに気付き、すぐに牌を戻した。そして改めてツモを行い、南を置いて事なきを得た。これについて実況の日吉辰哉(連盟)は「(配牌が)良すぎて切っちゃいそうだった!」と説明し、解説の渋川難波(協会)は「見るからに南がいらなかったんで」と笑いながら補足した。
これに視聴者も「あぶねー!」「自動配牌あるあるww」と騒然となり、また松ヶ瀬の心境に「良すぎて少牌はわかる」と理解を示す声もあった。
自動配牌でゲームを行う場合に起こる“親の第1ツモの取り忘れ”だが、巷のルールでは南家の打牌前ならば改めてツモを行い、チョンボやアガリ放棄とはしない救済措置があるほど“あるある”なケースだ。取り忘れにも自ら直前で気づき、少牌が未遂となったことで、ファンそして何より松ヶ瀬自身も安堵したことだろう。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)