タイトル29期の超一流棋士も、新世代の実力者による直接対決は、チェックせずにはいられなかった？12月13日に行われた新人王戦の記念対局、藤井聡太竜王（王位、叡王、棋聖、19）と伊藤匠四段（19）の対局が東京・渋谷区の将棋会館で行われたが、この一局をチラリとチェックしにきたのが、渡辺明名人（棋王、王将、37）。1月9日から始まるALSOK杯王将戦七番勝負では藤井竜王とも対戦するが、挑戦者の最新状況をわずかの時間ながらチェックした様子に、ファンが「偵察に来た」「名人来訪！」と盛り上がった。
渡辺名人は竜王、棋王で永世称号を持つ超一流棋士で、王将も5期獲得。タイトル通算29期は歴代4位、現役2位と、将棋界に名を残している。寒い時期に行われるタイトル戦に無類の強さを誇ることから「冬将軍」という異名も持つが、今年早々から藤井竜王という最強の挑戦者を迎えて、王将位の防衛に臨むことになっている。
スーツ姿だった渡辺名人は、対局以外の仕事の合間か、ふらりと対局場に姿を現し、棋譜を確認したところで静かに去ったが、藤井竜王だけでなく2021年度の勝率が8割を超える期待のホープ・伊藤四段という「19歳対決」は、いずれタイトル戦でも実現しそうな2人だけに、渡辺名人としても素通りするわけにはいかなかったかもしれない。中継されていた映像に、唐突に現れたことでファンは「偵察に来た」「名人来訪！」「王将戦前の視察」「映りにきたｗ」など大盛り上がりになっていた。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
