羽生善治九段、A級から初の陥落決定 連続A級以上は29期でストップ/将棋・順位戦A級 将棋豊島将之,斎藤慎太郎 2022/02/04 23:09 拡大する 将棋の順位戦A級8回戦が2月4日に行われ、羽生善治九段(51)が永瀬拓矢王座(29)に敗れ、今期の成績を2勝6敗とした。この結果、3月3日の最終局に勝利しても参加10人のうち降級となる下位2人に入ることが確定。1993年度から名人9期を含み29期連続で在籍していたA級から、初めて陥落することになった。【動画】藤井聡太竜王がA級入りに王手をかけた一局 七冠独占、永世七冠、タイトル99期、棋戦優勝45回など、数々の大記録を打ち立てた将棋界のスーパーレジェンドが、苦しみながらも継続していたA級から、ついに陥落する。初のA級となった1993年度にいきなり挑戦権を獲得し、当時の米長邦雄名人から奪取に成功。名人位を合計9期獲得し、永世名人の有資格者にもなった。2018年の第76期名人戦七番勝負では、当時の佐藤天彦名人(34)に挑戦し2勝4敗で敗れると、第78期(2019年度)、第79期(2020年度)と2年連続で4勝5敗と負け越し。今期は、勝敗が同数で並んだ際の優先度に関わる「順位」が10人中8位という苦しいスタートラインに立っていた。 続きを読む