将棋の叡王戦本戦トーナメント2回戦が3月7日に行われ、服部慎一郎四段(22)が豊島将之九段(31)に勝利、準決勝進出を果たした。服部四段は次局、船江恒平六段(34)と対戦する。
【中継】叡王戦 本戦トーナメント 豊島将之九段 対 服部慎一郎四段
将棋界に忍者旋風が吹き荒れている。前日まで40勝10敗、勝率.800とデビュー2年目ながら勝ちまくっている服部四段は、竜王や名人などタイトル6期の実績を誇る豊島九段を相手に、後手番から角換わり腰掛け銀の一局に臨んだ。プロの間でも研究が進んでいる戦型とあってか、両者ともに指し手が早く、正午からの昼食休憩までに56手目まで進行。駒もぶつかり合い、激しい中盤へと突入した。
攻め合いでは形勢が両者間で揺れ動いていたが、抜け出し始めたのは玉が窮屈そうに見えた服部四段の方。豊島九段の攻めをしのぎ切ってから、攻めの手番が回ってきたところで一気の寄せ。粘っても強いタイトル経験者を見事に討ち取ってみせた。
叡王戦の本戦トーナメントは、段位別の予選を勝ち抜いた12人と前期ベスト4以上の4人、合計16人で行われ、優勝者が現タイトル保持者の藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、19)への挑戦権を得る。
(ABEMA/将棋チャンネルより)