組織の長にして、最も斬新。それが日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(52)だ。プロ将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」には、3大会連続でリーダーとして参戦する。過去2大会は森内俊之九段(51)、谷川浩司九段(59)とレジェンド3人組で戦い、新旧の将棋ファンを大いに楽しませた。「2人と交流できたことは自分にとって財産でした」と本人も楽しんだ大会だったが、さらなる刺激を求める貪欲さは、独特の指し回しを見せる棋風同様。「将棋界は才能豊かな集団。いろいろな人材がいる」とドラフト会議を前に、サプライズ指名をにおわせた。